2015年4月18日 (土)

社長

社長といっても、自分はまだ20代の若僧で、百戦錬磨の狐や狸のような役員たちに太刀打ちできるわけがない。
親父の後を継いだが、今時、血縁で社長を決めるというのも、時代に合わない話だ。
「ユウ君、社長になるんだ?!」彼女は無邪気に喜んでいたが、この彼女だって自分と同じ年だから、結婚したところで社長の奥さんがやれるとは思えない。
今は、母親が会長としていろいろと仕切ってくれているから助かるが、自分が彼女と結婚したら、どうなるか。
まだ母には彼女を紹介してない。
実は、親父がなくなる前に一度会わせようとセッティングしたことはあるのだ。だが、その直前に父が急変してあっという間になくなってしまい、葬儀に社長就任、取引先へのあいさつなどで忙しく、ちゃんと彼女を紹介できずにいる。
母は、彼女の存在には気づいているのだろうが、直接は何も言ってこない。
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それどころか、前の日曜日、急に居間に呼びつけて何の話やらと思ったら、お見合い話を持ってきた。
「知り合いのお嬢さんなんだけどね。ほら、写真ごらんなさい。上品な顔してるでしょ。お茶やお花のお免状、持ってるそうよ。このくらいの教養があるお嬢さんじゃないと、うちみたいな小さい会社の社長の奥さんとしては、箔がつかないじゃない」
まぁ、社長になったんだから、身の回りはきちんとしなさい、ということなのだ。ついに彼女のことは母には何も言えなくなってしまった。
「やっぱり、お母様にちゃんと挨拶しなきゃダメよね」、彼女は言う。まだいいよ、父が死んで落ち込んでるみたいだから、と誤魔化しているが、この先どう収拾をつけたらいいんだか。

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